2008年3月15日土曜日

所蔵録音覚書:「子供の死の歌」 (2022.1.3 更新)

  • 子供の死の歌, レーケンパー(Br.) / ホーレンシュタイン, ベルリン国立歌劇場管弦楽団, 1928, (5:55, 5:08, 5:04, 3:48, 7:10), ベルリン, MONO, Deutsche Grammophon / Naxos Historical
  • 子供の死の歌, フォスター(Br.) / ホーレンシュタイン, バンベルク交響楽団, 1954.6, (5:36, 4:44, 5:02, 3:03, 6:48), バンベルク, MONO, Vox
  • 子供の死の歌, ベイカー(A.) / ホーレンシュタイン, スコットランド国立交響楽団, 1967.3.3, (5:23, 4:49, 5:00, 3:10, 7:27), エジンバラ、アッシャーホール, STEREO, BBC legends
  • 子供の死の歌, ライル(A.) / クライネルト, ベルリンRIAS交響楽団, 1950, (23:15), ベルリン, MONO, Urania
  • 子供の死の歌, マリアン・アンダーソン(A) / ピエール・モントゥー, サンフランシスコ交響楽団, 1950.2.26, (4:34, 3:55, 4:10, 3:03, 5:54), サンフランシスコ、戦争記念歌劇場, MONO, RCA
  • 子供の死の歌, ヘルマン・シェイ(Br) / ウィレム・ファン・オッテルロー, ハーグ・レジデンシー管弦楽団, 1951.1.24-25, (5:37, 4:19, 4:07,3:09, 6:10), アムステルダム、コンセルトヘボウ, MONO, Philips
  • 子供の死の歌, ヘルマン・シェイ(Br) / クーベリック, アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団, 1960.6.17(Live), (25:14), アムステルダム、コンセルトヘボウ, MONO, 
  • 子供の死の歌, フィッシャー=ディースカウ(Br) / マゼール, ベルリン放送交響楽団, 1968(Live), (5:56, 4:46, 4:48, 3:12, 6:37), ベルリン, MONO, Deutsch Grammophon DVD
  • 子供の死の歌, カルメン・ルイサ・ラテリエ(MS) / ホーレンシュタイン, チリ交響楽団, 1970, (24:53), チリ、ラジオ放送, MONO,
  • 子供の死の歌, クリスタ・ルートヴィヒ(MS) / ベーム, ドレスデン国立歌劇場管弦楽団, 1972.8.15(Live), (5:14, 4:22, 4:17, 2:56, 6:36), ザルツブルク、祝祭大劇場, STEREO, Orfeo
  • 子供の死の歌, ブリギッテ・ファスベンダー(MS) / チェリビダッケ, ミュンヘンフィルハーモニー管弦楽団, 1983.6.30(Live), (7:42, 5:39, 5:45, 2:56, 7:13), ミュンヘン、ヘラクレスザール, STEREO, MPHIL Archive
  • 子供の死の歌, ハンプソン(Br.) / バーンスタイン, ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, 1988.10.1-2, (5:59, 5:11, 6:05, 3:30, 7:20), ウィーン、楽友協会ホール, STEREO, Deutsche Grammophon
  • 子供の死の歌, ゾッフェル(A.) / インバル, ウィーン交響楽団, 1992.6.9/10, 7.4/5, (5:44, 4:59, 4:56, 3:23, 6:57), ウィーン、コンツェルトハウス, STEREO, Denon
  • 子供の死の歌, ターフェル(Bs-Br.) / シノーポリ, フィルハーモニア管弦楽団, 1992.11, (6:22, 5:10, 5:00, 3:17, 6:32), ロンドン、オール・セインツ・チャーチ, STEREO, Deutsche Grammophon
  • 子供の死の歌, ソウクポヴァー(A.) / ノイマン, チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 , 1962.12.3-5, (6:30, 5:25, 5:35, 3:15, 6:15), プラハ、ルドルフィヌム, STEREO, Supraphon
  • 子供の死の歌, フェリアー(A.) / バルビローリ, ハレ管弦楽団, 1948.10.13(Live), (5:49, 5:21 5:23, 3:16, 6:54), マンチェスター、アルバートホール, MONO, Barbirolli Society
  • 子供の死の歌, ベーカー(MS.) / バルビローリ, ハレ管弦楽団, 1967.5.4, (6:00, 5:12, 5:20, 3:10, 7:35), ロンドン、アビーロード第1スタジオ, STEREO, EMI
  • 子供の死の歌, ルートヴィヒ(A.) / カラヤン, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, 1974.5.8/9, (6:13, 5:45, 5:06, 3:27, 5:37), ベルリン、フィルハーモニー, STEREO, Deutsche Grammophonn
  • 子供の死の歌, バルツァ(A.) / マゼール, ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 , 1985.4.25, (7:00, 5:23, 4:27, 3:01, 7:00), ウィーン、楽友協会ホール, STEREO, Sony
  • 子供の死の歌, ヘンシェル(Br.) / ナガノ, ハレ管弦楽団, 1999.5, (4:53, 4:23, 4:20, 2:43, 5:50), マンチェスター、ブリッジウォーター・ホール, STEREO, Erato
  • 子供の死の歌, フェリアー(A.) / ワルター, ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, 1949.10.4, (4:50, 4:37, 4:32, 2:55, 6:20), ロンドン, キングズウェイ・ホール, MONO, Columbia / Naxos Historical
  • 子供の死の歌, ノーマン(Sp.) / 小澤, ボストン交響楽団, 1988.12.12-13(Live), (5:30, 4:59, 4:52, 3:17, 6:33), フランクフルト, STEREO, Philips/Decca
  • 子供の死の歌, ファスベンダー(MS.) / シャイー, ベルリン放送交響楽団, 1988.2/1989.1/3, (5:39, 5:06, 4:53, 2:57, 6:57), ベルリン、イエス・キリスト教会, STEREO, Decca
  • 子供の死の歌, ミシェル・デ・ヤング(MS.)/ ティルソン=トーマス, サンフランシスコ交響楽団, 2001.9.19-23(Live), (6:13, 5:02, 4:54, 3:19, 7:14), サンフランシスコ、デイヴィス・シンフォニー・ホール, STEREO, SFSMEDIA
  • 子供の死の歌, フォン・オッター(MS.) / ブーレーズ, ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, 2003.6.14-16(Live), (5:44, 4:51, 4:57, 3:01, 6:08), ウィーン、楽友協会大ホール, STEREO, Deutsche Grammophon
  • 子供の死の歌, ゲンツ(Br.) / ヴィニョルズ(Pf.), 2003.1.13/17, (4:47, 4:07, 4:23, 3:01, 5:34), STEREO, Hyperion
  • 子供の死の歌, シュレッケンバッハ(A.) / モル(Pf.), 1989.9.21/22, (4:51, 3:52, 4:36, 2:53, 5:04), ベルリン、RIASスタジオ10, STEREO, Capriccio
  • 子供の死の歌, プライ(Br) / ハイティンク, アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団, 1970.5.27-28, (5:22, 4:28, 4:08, 3:06, 5:55), アムステルダム、コンセルトヘボウ, STEREO, PHILIPS
  • 子供の死の歌, ルードヴィヒ(MS) / マゼール, ベルリン放送交響楽団, 1967.6.17(Live), (5:41, 4:45, 4:21, 2:47, 6:20), ウィーン, STEREO, Gala
  • 子供の死の歌, フラグスタート(Sp) / ボールト, ウィーンフィルハーモニー管弦楽団, 1957.5.19, (5:55, 5:52, 5:27, 3:38, 6:27), ウィーン、ゾフィーエンザール, MONO, DECCA
  • 子供の死の歌, ジョージ・ロンドン(Br) / クレンペラー, ケルン放送交響楽団, 1955.10.17(Live), (5:02, 4:08, 4:09, 2:55, 6:09), ケルン, MONO, Cetra
  • 子供の死の歌, ルクレツィア・ヴェスト(A) / クナッパーツブッシュ, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, 1956.4.9(Live), (5:55, 5:15, 5:18, 3:30, 6:59), ベルリン、ティタニア・パラスト, MONO, Hunt
  • 子供の死の歌, ルクレツィア・ヴェスト(A) / シェルヒェン, ウィーン国立歌劇場管弦楽団, 1958.6.12/16, (5:55, 5:15, 5:14, 4:00, 7:35),  ウィーン, MONO, Westminster
  • 子供の死の歌, ジェラール・スゼー(Br) / ホプキンス, ナショナル交響楽団, 1959.7.18(Live), (5:23, 4:35, 4:57, 3:11, 6:27), ウェリントン, MONO, Ponto
  • 子供の死の歌, セルヴェナ(A) / シェルヒェン, ライプチヒ放送交響楽団, 1960.10.1(Live), (5:30, 4:56, 4:47, 3:15, 7:10), ライプチヒ、コングレスハレ, MONO, Tahra
  • 子供の死の歌, フェリアー(A) / クレンペラー, アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団, 1951.7.12(Live), (4:51, 3:50, 4:02, 3:00, 6:11), アムステルダム、オランダ音楽祭, MONO, DECCA
  • 子供の死の歌, リタ・ゴル(A) / アンゲルブレシュト, フランス国立公共放送管弦楽団, 1959.10.13(Live), (4:40, 4:40, 4:34, 3:05, 6:07), パリ, MONO, Chant du Monde
  • 子供の死の歌, トゥーレル(Sp) / バーンスタイン, ニューヨーク・フィルハーモニック, 1960.2.16, (5:55, 5:08, 5:35, 2:40, 6:31), ニューヨーク、セント・ジョージ・ホテル, MONO, SONY
  • 子供の死の歌, ホーン(MS) / ルイス, ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団, 1969.7.19, (6:37, 5:34, 5:29, 3:39, 7:52), ロンドン, STEREO, DECCA
  • 子供の死の歌, フィッシャー=ディースカウ(Br) / ベーム,  ベルリンフィルハーモニー管弦楽団, 1963.6.16/17, (5:13, 4:30, 4:07, 2:44, 6:08), ベルリン、キリスト教会, STEREO,Deutsche Grammophon
  • 子供の死の歌, フィッシャー=ディースカウ(Br) / ケンペ,  ベルリンフィルハーモニー管弦楽団, 1955.6.20-21, (5:13, 4:50, 4:31, 3:06, 6:48), ベルリン、キリスト教会, MONO, EMI
  • 子供の死の歌, フィッシャー=ディースカウ(Br) / クレツキ,  バイエルン放送交響楽団, 1958.9.9, (24:29), モントルー、サル・ドゥ・パヴィリオン, MONO, Bayerischer Rundfunk
  • 子供の死の歌, フィッシャー=ディースカウ(Br) / シュミット=イッセルシュテット,  北ドイツ放送交響楽団, 1955.6.6(Live), (5:10:, 4:45, 4:25, 3:12, 6:07), ハンブルク、音楽ホール, MONO, Tahre
  • 子供の死の歌, ルードヴィヒ(MS) / アンドレ・ヴァンデルノート, フィルハーモニア管弦楽団, 1958.10.18, (5:45, 4:38, 4:57, 4:10, 6:22), ロンドン、アビーロード第1スタジオ, MONO, EMI
  • 子供の死の歌, クヴァストホフ(Bs-Br.) / ベルティーニ, ケルン放送交響楽団, 1993.1.22-23(Live), (6:08, 4:49, 4:50, 2:47, 6:35), ケルン、フィルハーモニー, STEREO, Capriccio
  • 子供の死の歌, ファン・ダム(Br.) / ジャン=クロード・カサドシュ, リール国立管弦楽団, 1986.4, (5:51, 4:55, 4:51, 2:59, 6:14), トゥルコワン、フレズノワ・ホール, STEREO, Forlaine
  • 子供の死の歌, ハンプソン(Br.) / リーガー(Pf.), 1996.3,19-21, (5:32, 4:49, 5:09, 3:17, 6:10), ロンドン、アビー・ロード・スタジオ, STEREO, EMI
「子供の死の歌」の場合も声部指定があるわけではないのだが、さすがにこの曲の場合はマーラー自身は専ら男声による歌唱を想定していたらしい。だが、録音については女声で歌われるケースも決して稀ではない。それどころか、女声による演奏に名演の呼び声高いものも少なくなく、そこには興味深い問題があるように感じられる。レーケンパー/ホーレンシュタイン、フェリアー/ワルター、ベイカー/バルビローリはいずれも歴史的な名演奏であり、時代様式の違いと個性の違いはあるけれど、それぞれにこの作品の深みと凄みを示すものであり、時代の移り変わりを超えた価値があると考える。こういう演奏に対して「時代がかった」「古めかしい」という評言は全く不適当なもので、評言そのものが自らの時代の中に無意識に自足して、自分の価値判断の尺度の相対性と、その展望の遠近法的倒錯を顧みない度し難い傲慢さを示しているとしか思えない。だったらマーラーを聴くことなどいっそ「今日的」でないとして止めてしまえばいいのだ。なおこの曲集がピアノ伴奏版で録音される頻度は、大地の歌程ではないにせよ、他の歌曲に比較して低いように感じられる。上記は一応、男声・女声と管弦楽伴奏・ピアノ伴奏の両方の組み合わせを網羅している。

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