... Bücher "fresse" ich immer mehr und mehr! Sie sind ja doch die einzigen Freunde, die ich mit mir führe! Und was für Freunde! Gott, wenn ich die nicht hätte! Alles vergesse ich um mich herum, wenn so eine Stimme von "unsere Leut" zu mir tönt! Sie werden mir immer vertrauter und tröstender, meine wahren Brüder und Väter und Gliebten.
(…)書物を僕はますます「貪る」!書物こそ、歩みをともにする唯一の友だ!それはまた、なんという友だろう!神よ、もし僕にこれらの友がなかったとしたら!僕は周囲の一切を忘れ去る!書物は僕にはますます親しい、慰めをもたらすものとなる、兄弟、親、恋人、といってもいいくらいだ。マーラーの読書への熱中を告げる友人フリッツ・レーア宛書簡の一部。これはハンブルク時代に書かれたもので、時期としては丁度第2交響曲の作曲が―ビューローの葬儀をきっかけに―一気に進展する時期にあたる。(書簡の日付がわからないので正確なことはわからない。)
マーラーの読書への熱中は、その晩年まで続き、死の直前まで病床で哲学書―アルマが伝えるところによると、エドゥアルト・フォン・ハルトマンの「生の問題」だった―を読んでいたという。
マーラーがどんな本を読んでいたかについては、別項に「本棚」としてまとめることにしたので、 そちらをご覧いただければ幸いである。(2007.5.16 執筆・公開, 2024.8.12 邦訳を追加。)
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